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ハーフィズ・ラザリ

エグゼクティブペストリーシェフ
「パンやお菓子作りには、緻密さと同時に同じだけの情熱が求められる。この二つの要素が出会うとき、素敵な魔法が生まれるのです」

 

フォーシーズンズにおける職歴

  • 2013年にフォーシーズンズ リゾート コ サムイ (タイ)に入社

これまでの職歴

  • フォーシーズンズ リゾート モーリシャス アットアナヒタ(モーリシャス)
  • フォーシーズンズ リゾート ラナイ、センセイ ラナイ、ア フォーシーズンズ リゾート (ハワイ、アメリカ)
  • フォー シーズンズ ホテル アブ ダビ アット アル マライヤ アイランド(アブダビ、UAE)
  • コンラッド・モルディブ・ランガリ・アイランド(モルディブ)
  • ヒルトン アブダビ(アブダビ、UAE)
  • ウインドジャマー ランディング ヴィラス ビーチ リゾート(セントルシア、西インド諸島)

学歴

  • National Institute of Skills - Patisserie & Bakery ディプロマ(マレーシア)
  • The Hague School - Kitchen Management 修了(オランダ)

出身地

  • クアラルンプール、マレーシア

語学

  • 英語、マレーシア語

ハーフィズの厨房でのパンやお菓子作りには、緻密さと同時に同じだけの情熱が求められます。「常に素晴らしいスイーツを創作し続けるには、その工程ひとつひとつに細やかな注意を払わなければなりません。それと同時に、粉や材料のようには計ることのできない想像力も必要です。この二つの要素が出会うとき、素敵な魔法が生まれるのです」とハーフィズは語ります。

22年に及ぶラグジュアリーホテルのペストリー部門での経験を持ち、そのうち10年以上をフォーシーズンズで過ごすハーフィズは、フォーシーズンズホテル大阪に繊細で洗練されたスイーツをもたらします。ホテルのデザートとベーカリー部門の責任者として、ファリーヌで販売するシグネチャーとなるペストリーやパンに加え、ジャルダンで提供する季節のアフタヌーンティーなど、店舗毎に、個性が光るアイテムを創造しています。日本の厳選された食材に、ハーフィズのハワイ、タイ、モルディブなどでの滞在経験からインスピレーションを得た南国の素材がアクセントとして、巧みに組み合わされています。

どのような食材を使うかだけではなく、それをどのように使うかも同じぐらい重要であると考えるハーフィズは、自身のチームで創作するスイーツやベーカリーにおいても、革新的な技術と意外な味の組み合わせを大切にしているといいます。

「日本は、その地域毎に優れた食材があることで知られていますが、それらの素材を生かしつつ、今までになかった新しい形に仕立て上げ、お客様に驚きを提供するという点がフォーシーズンズホテル大阪ならではの独自性と言えます。日本のお客様には慣れ親しんだ味の魅力を再発見できるようなアイテムを、海外からのお客様には、日本の最新のトレンドを味わっていただけるアイテムをお届けします。実際、彼が考案したホテルのシグネチャーデザートのひとつである「抹茶のベイクドカスタードは」が、この哲学を見事に表現しています。キャラメリゼした黒砂糖、ココナッツパウダー、カカオバター、黒ごまのガナッシュで巧みに構成され、上には紫色のウベアイスクリームがトッピングされています。「世界中の要素を結びつけることで、日本国内および海外のゲストどなたにとってもお気に入りと言っていただける一品に仕上げました。」

マレーシア生まれのハーフィズは、多様性を融合させることを尊重する食文化の中で育ちました。10代の頃から地元のベーカリーでアルバイトを始め、最初に出会った一斤のパンに恋をして、最終的には製菓、製パンのディプロマを取得しました。数年間、東南アジアで経験を積んだ後、冒険心に掻き立てられ、西インド諸島のリゾートホテルへと船出しました。その後、アラブ首長国連邦(UAE)とモルディブの高級ホテルでの経験を経て、ハーフィズは2013年にフォーシーズンズ リゾート コ サムイにヘッドペストリーシェフとして入社しました。その後の10年間で自身の技術を磨き、アブダビのフォーシーズンズでは、ホテルリニューアル開業時に、エグゼクティブペストリーシェフとして困難な状況下において重要な役割を果たし、さらにハワイやモーリシャスでも才能を発揮してまいりました。これまでの多様な環境での経験は、様々な味の好みや食事制限に対応することの重要性を彼に教えてくれました。大阪のラジュグアリーホテルの中でもまだ珍しい、ヘルシー、グルテンフリー、ベジタリアン向けなどのデザートを選べることにも、彼のこれまでの豊かな国際経験が反映されています。

コンフォートゾーンにとどまらず常に新しい革新を追求ながらチームを率いるは彼は、「ペストリーシェフとしての日々は、情熱とインスピレーションを原動力としています」とまっすくな瞳で語ります。常に世界中のトレンドにアンテナを張ること、自分らしいオリジナルのレシピを考案しつづけること、そして同じ分野の他の専門家から学ぶことが重要だと言います。飽くなき探求心にあふれるハーフィズは、これまでキャリアを積みながらも、イタリア・ローマにあるアロマアカデミーやアメリカのヴァローナスクールなど、有名なシェフによる数々のペストリープログラムを修了してきました。

休日には、家族との時間を大切にしています。一緒にテニスや水泳をして過ごしたり、大阪城公園で移り変わる四季折々の風景を楽しみます。音楽好きで、ウクレレとギターの両方を弾くハーフィズは目を輝かせながらこう語ります。「メロディとリズムを奏でる時、私の想像力は解き放たれる気がします。そしてそんな瞬間によく新しいペストリーのアイデアが浮かぶのです!」