飯田貴司
フォーシーズンズにおける職歴
- 2023年より、フォーシーズンズホテル東京大手町
職歴
- ザ・リッツ・カールトン東京
- ROKUZA(ろくざ)(千葉県館山市)
- ホテル ザ・マンハッタン幕張
学歴
- 武蔵野調理師専門学校 卒業
出身地
- 千葉県館山市
語学
- 日本語
ペストリーの世界で25年以上のキャリアを持つ飯田貴司。技術的な専門知識と芸術的なセンスを融合させ、その方だけに美しくデザインしたデザートをゲストの皆さまに提供しています。
自然豊かな海と山に囲まれた千葉県館山市出身。子ども時代は、自然に深く根ざしたものでした。野菜を栽培する小さな農園の家庭に育ち、新鮮な食材が入ると近所の方々と共有しながら食を分かち合う環境に置かれていました。また、お菓子好きの家族の影響を強く受け、調理師専門学校にて洋菓子と和菓子を勉強することになります。常に食に囲まれて育った飯田は「この環境こそが生涯において食に興味を持つきっかけになったのです」と述べています。
調理師専門学校を卒業後、飯田のキャリアは、ホテル ザ・マンハッタン幕張に始まります。著名なシェフたちと8年間働いた後、ザ・リッツ・カールトン東京のオープニングチームに加わり、様々なパティシエ部門で腕を磨きました。その後、東京で培ったパティシエのスキルを活かしながら、生まれ育ってきた街を盛り上げて行きたいという気持ちが強くなり、地元館山の高級リゾートホテルROKUZA(ろくざ)に活躍の場を移します。
リゾートホテルにおけるパティシエのニーズを習得しながら経験を積み上げていたところ、2016年再度ザ・リッツ・カールトン東京よりペストリースーシェフとして働くチャンスが巡ってきます。以前の職場でもあるザ・リッツ・カールトン東京にて大仕事を快く引き受けた飯田は、ペストリースーシェフ兼敏腕ショコラティエとしてチーム全体の育成を指揮することになります。
長年、ペストリースーシェフとして経験を持つ飯田がプロとして最も誇らしく思えた瞬間のひとつは、盛大なウェディングパーティーのクライマックスを演出するために、高さ7メートルのウェディングケーキをお披露目した瞬間です。当時日本で作られていたウェディングケーキとは一線を画し、新郎新婦の希望に応じてつくった洋風型のケーキ、そのデコレーションに飯田ならではの創造性と独創性を駆使した逸品は、大きな反響を呼びました。
フォーシーズンズホテル東京大手町では、結婚式やビジネスイベント、宿泊客向けの食事会など、毎日さまざまな集まりが催されています。飯田は、ペストリーシェフとして、THE LOUNGE(ザ・ラウンジ)、PIGNETO(ピニエート)、インルームダイニング、バンケット、ファンクションなど、さまざまな場面でのデザートやスイーツを監修いたします。飯田率いるペストリーチームは、ビジネスイベントでは企業のブランドコンセプトやイベントの目的に合わせたスイーツを、ウエディングではカップルのラブストーリーを織り込んだテーラーメイド式のウエディングデザートまで、一つひとつをカスタマイズすることに努めています。
「パーソナライゼーションこそがフォーシーズンズの特徴です。ゲストの想いをかたちにし、また、想像を超えるデザートをつくることにやりがいを感じています。ゲストの喜ぶ顔を見ることが、何よりも最高の報酬です」と述べています。
飯田の革新的で芸術的なパティスリーへのアプローチの中心となるのは、季節感です。西洋のデザートに新鮮な和のテイストを取り入れ、繊細なニュアンスで自然の美しさを表現しています。そのインスピレーションは、庭園、ギャラリー、建物、食べ物など様々なものがきっかけとなりますが、それが何であれ、彼の目標は常に「五感を目覚めさせ、夢中にさせるスイーツをつくること」なのです。
ペストリーチームのリーダーとして、飯田はチーム全員に達成感を味わってもらいたいと思っています。
全員でひとつの目標に一丸となって進みながら、思いもよらない驚くようなデザートを作り出していきたいと意気込んでおります。