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ジェンス・ワイシック (Jens Wycisk)

総支配人
「揺るがない信頼関係が力強く幸せなチームをつくり出し、そのようなチームだからこそ、ゲストの皆さまに特別な体験を提供することができるのです」

 

フォーシーズンズにおける職歴

  • 2014年より
  • フォーシーズンズホテル 北京
  • フォーシーズンズホテル 広州
  • フォーシーズンズホテル 香港

2014年以前

  • ケンピンスキーホテル(瀋陽、中国)
  • ケンピンスキーホテル ハーンパレス(ウランバートル、モンゴル)
  • ホテルエデンロック(アスコナ、スイス)
  • ホテルジャルディーノ(アスコナ、スイス)
  • マンダリンオリエンタル(香港)
  • ヴィクトリア ユングフラウ グランド ホテル & スパ(インターラーケン、スイス)
  • Mönch’s Posthotel(バート ヘレンアルプ、ドイツ)

出身地

  • ホルブ・アム・ネッカー、ドイツ

学歴

  • University of Cooperative Education(ラーヴェンスブルク、ドイツ)、 ホスピタリティ・マネジメント専攻学士号 
  • University Centre Cesar Ritz(ブリーク、スイス)、ホテル・レストラン経営学高等ディプロマ

語学

  • ドイツ語、英語、イタリア語

25年の経験を持つベテランホテル経営者であるジェンス・ワイシック。ホスピタリティを真に特別なものにするものが「人」であると確信しています。 「揺るがない信頼関係が力強く幸せなチームをつくり出し、そのようなチームだからこそ、ゲストの皆さまに特別な体験を提供することができるのです」 。そして、『自分がしてもらいたいように他人に接する』という、フォーシーズンズのゴールデンルールこそが、このブランドに最も惹かれた理由であると述べています。

ドイツ出身のジェンスは、『黒い森』として知られるシュヴァルツヴァルト地方で幼い頃からホスピタリティの伝統に囲まれて育ちました。父親が経営するレストランを手伝いながら、彼は世界中の人々と出会い、思い出に残るひとときを演出する役割を果たすことを楽しみ、その情熱が、やがて彼をホテルでのキャリアへと誘います。

ジェンスは、スイスの名門であるUniversity Centre Cesar Ritzでホテル&観光マネジメント高等学位を、そしてドイツのUniversity of Cooperative Educationでホスピタリティ・マネジメント専攻学士号を取得。その後プロとして大海に乗り出し、3つの大陸の7カ国以上を訪れることになります。

Mönch’s Posthotel(ドイツの旧ルレ・エ・シャトーホテル)でレストランのスペシャリストとしてキャリアをスタートしたジェンスは、ヨーロッパの名高いホテルで出世と経験を重ね、スイスのアスコナにあるホテル・エデンロックでは総支配を務めます。その後、新たなステージを目指して欧州を離れ、モンゴルのウランバートルにあるラグジュアリーホテルの総支配人に就任、そして中国の瀋陽(しんよう)市のホテルに移ります。

転機を迎えたのは2014年、フード&ベバレッジ担当ディレクターとしてフォーシーズンズホテル北京に参加する機会を得てフォーシーズンズで働くというジェンスの夢は現実のものとなります。そして、次のフォーシーズンズ広州における在任期間中には、ミシュランガイドが広州で刊行された年にミシュランの星を獲得するなど、輝かしい功績を残します。東京に来る前は、フォーシーズンズホテル香港の支配人を務め、改装プロジェクトで重要な役割を果たすと同時に、ホテルとレストランが「フォーブスの5つ星」、「ミシュランの格付け」、「アジアのベスト50」などの各賞でクラス最高の評価獲得に貢献しています。

フード&ベバレッジの優れた経歴があるジェンスは、ガストロノミーを「ホテルの魂」と捉えています。ダイニングデスティネーションとして評判の高い「フォーシーズンズホテル丸の内東京」を率いるにふさわしい人物であると言えるでしょう。彼の日々の使命は、ホテルに『個性、エネルギー、効率性』を吹き込むことであり、また、同ホテルの掲げるテーマ、『心のこもったサービス、パーソナライズされた体験、細部へのこだわり』をチームと共に高めていくことです。

ホテルの仕事で一番好きなことは?という問いに対して、「毎日が新たな一日であるということです。ホテルは、動き続けるたくさんのパーツから成り立っています。レストランのことで手一杯なる場合もあれば、一日をロビーで過ごすこともあります。あるいは舞台裏での細かい作業の対応に掛かり切りになることもあります。総支配人として各部門を最大限にサポートするためには、あらゆることについての知識や情報が必要なのです」。

リーダーとしてジェンスがとても大切にしているのは、謙虚さ(『自分がすべてを知っていると思ってはいけない』)と新しいアイデアを活かす積極性(『10年前に学んだことは、今では通用しないかもしれない』)です。年齢や年功序列に関係なく、ひとつひとつの経験を学ぶ機会として取り組むべきであるという強い信念があります。

さまざまな部門でキャリアを積んできたジェンスは、居心地の良い場所からあえて抜け出すことの熱烈な提唱者でもあります。「新しいことに挑戦するのは楽ではないかもしれません。今の居場所が快適であれば尚更です。しかし、そのような挑戦を重ねることで私の人生は、想像を超えるほど豊かになっています」。

仕事が休みの日は、妻と3人の子どもとの時間を大切にしています。ご当地グルメ探訪が好きで、家族揃って小さなラーメン屋や隠れ家的な寿司屋を探しに出かけます。また、「やりたいことリストには、自転車で富士山の頂上を目指すことです!」と言うほど熱心なサイクリストでもあるジェンスは、毎朝、そして週末には東京のあちこちでペダルを漕いでいます。