Four Seasons Hotel Tokyo at Marunouchi
- 1-11-1 Pacific Century Place, Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo, 100-6277, Japan

アシュリー・ケイリー
エグゼクティブ・スーシェフ
フォーシーズンズにおける職歴
- 2021年より現職
職歴
- Restaurant Sat Bains(イギリス); Inua(東京); Tapas Molecular Bar(東京); Gordon Ramsay at the Conrad Tokyo(東京); The Gilbert Scott at St Pancras Renaissance Hotel(ロンドン); St John Hotel(ロンドン); Marcus Wareing at The Berkeley(ロンドン; Per Se(ニューヨーク; Fischer’s Baslow Hall(イギリス)
出身地
- 英国 シェフィールド
語学
- 英語、会話レベルのドイツ語
アシュリー・ケイリーのキャリアには、これまで約20年にわたり数々のミシュランスターが輝いてきましたが、2024年にSÉZANNEにもたらされた三つ星ほど満足感をもたらしたものは、他にないかもしれません。
レストランがわずか3年でミシュラン最高評価を獲得し、さらに「世界のベストレストラン50」に名を連ねるという快挙を成し遂げる過程を、常に支えてきたのです。2021年の開業当初からSÉZANNEの中核メンバーとして活躍し、総料理長のダニエル・カルバートとともに、品質の一貫性と高い完成度を保ちながらチームを牽引してきました。
「これらの受賞は、我々の業界における最高の栄誉です。その重みと責任感を原動力に、常に卓越したガストロノミーを追求し続けています。」と語ります。SÉZANNEの日々は、常に料理の完成度と一貫性が求められる現場です。アシュリーはキッチン全体の統括を担い、ダニエルのビジョンを確実に皿の上に表現する役割を果たしています。
キャリアの原点は、地元イングランド中部にあるFischer’s Baslow Hallでした。そこでペストリーの魅力に目覚め、のちにニューヨークの「Per Se」へ渡って本格的な技術を学びました。後に若手だったダニエルが同じ厨房に加わり、そこで初めて顔を合わせることになります。
その後は、イングランドに戻ったアシュリーはロンドンの「Marcus Wareing」や「St John Hotel」といったイングランドを代表する錚々たるシェフのもとで、ペストリーに合わせてセイボリーの研鑽を積みます。その後、Marcus Wareingのもとで「The Gilbert Scott」のヘッド・ペストリーシェフを務めた後、2013年に日本のゴードン・ラムゼイ東京店でシェフ・ド・パルティとして来日をいたします。その後も東京を拠点に、「タパス モラキュラーバー」や「INUA」のオープニングチームに参加するなど、国内外の革新的なレストランで腕を磨きました。そしてSÉZANNEに加わる直前には、ミシュラン二つ星を持つRestaurant Sat Bainsでスー・シェフを務めていました。
SÉZANNEでは、ペストリーとセイボリーの両面に精通した技術に加え、日本各地の生産者と信頼関係を築きながら、質の高い食材の調達にも取り組んでいます。素材の選定から仕込み、サービスに至るまで全体を把握しながら、日々の料理を支えています。「自分と同じこだわりと情熱を持つ生産者に出会うこと。それが素晴らしい料理を作る秘訣です」と話します。
料理人として20年近いキャリアを歩んできた今も、「素材が三つ星の料理へと昇華していく過程においては、常に大きな達成感を覚えております。」と語るアシュリー。その情熱は、日々の料理を通じてゲストに届けられています。
また、料理と同じように真摯に取り組んでいるのがトレーニングです。現在の記録は、デッドリフト140キロ、スクワット125キロ。限界のその先を目指して努力を重ねる姿勢は、料理に対する姿勢とも通じています。