Four Seasons Hotel Kyoto
- 445-3, Myohoin Maekawa-cho, Higashiyama-ku, Kyoto 605-0932, Japan

エティエンヌ・バルデスキー
チーフコンシェルジュ
フォーシーズンズでの経歴
- 勤務期間: 2008年~2015年、2016年~現在
- 初のフォーシーズンズ勤務: フォーシーズンズリゾート・ボラボラ
職歴
- フォーシーズンズリゾート・ボラボラ(フランス領ポリネシア)
- エデンロック(セント・バーズ、フランス西インド諸島)
- セントレジスリゾート・ボラボラ(フランス領ポリネシア)
出身地
- ディナール、フランス
学歴
- ディナール・ホテル専門学校(フランス)にてホスピタリティのディプロマを取得
言語
- フランス語、英語
「私たちコンシェルジュは、ホテル、地域社会、そしてゲストをつなぐ架け橋です。特別な体験を通じて、旅先の魅力をより深く感じていただくお手伝いをすることが使命です」とフォーシーズンズホテル京都のチーフコンシェルジュ、エティエンヌ・バルデスキーは語ります。
フランスのリゾート地ディナールで育ったバルデスキーは、観光地ならではのリズムと地域の美しい風景や文化に囲まれながら成長しました。地元の宝物を訪れる人々と共有する喜びを知り、それが彼のキャリアの原点となりました。
飲食部門でキャリアをスタートした彼は、ゲストとの交流や体験型のホスピタリティに魅了され、2008年にフォーシーズンズリゾート・ボラボラの開業準備チームに加わり、その後15年間で新入社員からチーフコンシェルジュへと昇進しました。この間、ダイブセンターの開設やエコプログラムの導入を手がけるなど、リゾートのゲストエクスペリエンスの向上に大きく貢献してきました。中でも彼が特に誇りに思うのは、プレミアムヴィラ向けの専属コンシェルジュサービス「ヴィラホストイニシアチブ」の立ち上げです。ボラボラで培われたゲスト一人ひとりに寄り添う彼のサービススタイルは、京都での仕事にも受け継がれています。
南国から京都へ移る決断は簡単ではありませんでしたが、日本文化の奥深さに惹かれたバルデスキーにとって、この挑戦はかけがえのない経験となりました。「日本文化を守り、共有することに一生を捧げている方々と協力できるのは、本当に光栄なことです。京都には、それぞれの人に合った“自分だけの京都”があると思います。私たちの役割は、その京都を見つけ出し、ゲストに届けることです」と語ります。彼がゲストに最もおすすめしているのは「お座敷遊び」。舞妓さんと共に過ごすプライベートな時間は、優雅な演技や伝統的な遊びを通じて日本文化の奥深さを感じられる特別な体験です。また、地元の職人や芸妓、僧侶、茶道家といった文化の担い手たちとのつながりを活かし、一般的な旅行では味わえない特別な体験をゲストに提供しています。
バルデスキーは、コンシェルジュに必要な要素として「柔軟性」を挙げています。強力な関係構築や綿密な計画に加え、この柔軟性こそがコンシェルジュとして成功の鍵であると彼は強調します。「同じ一日、同じリクエストは二度とありません。その場の状況に応じて調整し、ゲストの期待を超えるパーソナライズされたサービスを提供することを大切にしています。」そして彼のこの仕事に対する姿勢は、チームメンバーにも受け継がれています。
プライベートでは、幼い我が子と過ごす時間が何よりの楽しみだと言います。「子どもと一緒にいると、毎日が新しい冒険です」とバルデスキーの表情は笑みでいっぱいになります。また、京都の街を歩きながら探索するのも好きで、その過程でこの街の持つ奥深い魅力を肌で感じることを楽しんでいます。寺院や神社では、静かにその場に身を置き、心を整える時間を大切にしています。バルデスキーの信念は、旅に「心を込めたひととき」を添えること。京都での滞在をより豊かなものにしたいと願うゲストにとって、彼は常に頼れる存在であり続けています。