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Four Seasons Hotel Kyoto

  • 445-3, Myohoin Maekawa-cho, Higashiyama-ku, Kyoto 605-0932, Japan
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原田 喬 (はらだ たかし)

宴会料理長
「シェフの本質とは、文化を継ぎ、絆を結び、創造性を極めること」

 

フォーシーズンズでの経歴

  • 2014年~2021年、2025年~
  • 初のフォーシーズンズ勤務 - フォーシーズンズホテル バンクーバー

経歴

  • The Josie Hotel – Marriot Autograph Collection(カナダ・ロスランド)、Fairmont Jasper Park Lodge(カナダ)、フォーシーズンズリゾート フアラライ(ハワイ・米国)、フォーシーズンズリゾート ラナイ(ハワイ・米国)、フォーシーズンズホテル 東京丸の内(日本)、フォーシーズンズホテル バンクーバー(カナダ)、La Belle Auberge(カナダ・ラドナー)

学歴

  • アーツ・インスティテュート・カリナリー・スクール(カナダ・バンクーバー)
    調理技術&レストラン経営 ディプロマ取得

出身地

  • カナダ・オンタリオ州スカーバロー

言語

  • 英語・日本語

フォーシーズンズホテル京都の宴会料理長として、原田喬は自身の役割のあらゆる側面に喜びを見出しています。活気あふれるキッチンでチームと協力し合うこと、自分のレシピに磨きをかけ静かに鍛錬する時間、そしてゲストの想いを形にした時の深い満足感。そのすべてが彼の情熱を支えています。ウェディングや特別なイベントのためのオーダーメイドの美食体験を提供する責任者として、京都の豊かな食文化に敬意を払いながら旬の食材を巧みに活かし、伝統的な日本料理の技法に創意工夫を加えたメニューを生み出しています。

カナダで生まれ育った原田の料理への情熱は、幼少期にまで遡ります。家族が日本の食文化を大切にし、味噌を手作りするなど、素材にこだわる姿勢を間近で見て育ちました。その経験が、食の奥深さと職人の精神を教え、やがて料理の道へ進むきっかけとなりました。10代でレストラン業界に足を踏み入れた原田は、厨房のエネルギッシュな環境に魅了され、それ以来、シェフという職業以外は考えられなくなったといいます。

調理師学校を修了後、カナダのフレンチレストランで経験を積み、フォーシーズンズでのキャリアをスタート。最初の勤務地となったフォーシーズンズホテル バンクーバーを皮切りに、日本やハワイなど、さまざまな地域のフォーシーズンズで研鑽を重ねてきました。特に、初めての日本での就業経験となったフォーシーズンズホテル 東京丸の内では、料理の細部にまでこだわる姿勢を徹底的に学び、厳しくも刺激的な環境の中でシェフとしての成長を遂げたといいます。

フォーシーズンズリゾート フアラライでは、着任わずか数週間で400名規模のイベントを成功に導き、ガラディナーやビーチサイドのルアウ、大規模なブッフェを統括しました。その実力が認められ、2022年にはエグゼクティブシェフに就任しました。

精密さと創造性を兼ね備えたダイナミックな美食イベントを手がける能力は、原田のシェフとしての代名詞となっています。「強い厨房とは、チーム全員の結束と共創によって生まれます。すべてのメンバーが体験を形作る重要な役割を担っているのです。」リーダーとしての原田は、模範を示すことでチームを導くスタイルを貫き、尊敬とチームワークを重んじる環境を育んでいます。

日本、そしてフォーシーズンズへと帰ってきた今、原田は再びこの地で新たな挑戦に臨んでいます。結婚式や特別な宴会、VIP向けのビジネスイベントまで、どの場面でも、京都の豊かな食文化を大切にしながら、日本国内外のゲストの期待を超える美食体験を生み出すことに情熱を注いでいます。「日本の結婚式では、列席者の年齢も多岐にわたるため、世代を超えて愛されるクラシックな味わいが求められます。一方で、海外からのお客様には、意外性のある食材を取り入れた革新的な料理が人気です。」

彼の料理には、京都の選りすぐりの食材とフランス料理の技法が巧みに融合しています。例えば、藁焼きの技法を応用した「藁スモークの京都鴨」、「蕪のムースと雲丹のカスタード」といったユニークな一皿は、伝統とモダンが調和する原田の料理哲学を象徴しています。

また、ライブキッチンの演出にもこだわり、黒毛和牛のローストをゲストの目の前で切り分けるカービングや、出来たての湯葉を振る舞うといったインタラクティブな料理体験も考案中。視覚と味覚の両方で楽しめる、心躍るダイニングシーンを創り出すことに余念がありません。

忙しい日々の中でも、原田は京都の魅力を存分に楽しんでいます。寺社巡りや酒蔵を巡りを通して、この土地の歴史や文化に触れることが料理のインスピレーションへとつながるといいます。最近では、日本文学への関心も深まり、読書を通して新たな発見を楽しんでいます。