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Four Seasons Hotel Osaka

  • 2-4-32, Dojima, Kita-ku, Osaka, 530-0003, Japan
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マキシム・ヴェリエ

バー・ボタ バー マネージャー
「バーはバレエのようなものです。すべての動きが綿密に振り付けられているのに、お客様には自然で優雅に見える。その“魔法”こそが、バーの真髄なのです。」

 

フォーシーズンズにおける経歴

  • 2025年にフォーシーズンズホテル大阪に入社

これまでの職歴

  • Sommerro Houseソンメロ・ハウス(オスロ、ノルウェー)
  • Pegasus Helicoptersペガサス・ヘリコプターズ(オスロ、ノルウェー)
  • Kastelletカステレット(オスロ、ノルウェー)
  • Pakkhusetパックフーセット(オスロ、ノルウェー)
  • AY. エーワイ(ジュネーヴ、スイス)
  • *ISMイズム(オスロ、ノルウェー)
  • Hotel THE THIEFホテル・ザ・シーフ(オスロ、ノルウェー)
  • HIMKOKヒムコック(オスロ、ノルウェー)
  • Pollen Street Socialポールン・ストリート・ソーシャル(ロンドン、イギリス)
  • La Saulireラ・ソリール(クールシュヴェル、フランス)

出身地

  • フランス、モンペリエ

語学

  •  フランス語、英語、スペイン語、ノルウェー語

バーテンダーとして16年のキャリアを誇るマキシム・ヴェリエは、あらゆるバーシーンを経験してきました。受賞歴のあるバーやミシュランレストラン、ビーチサイドのバーや賑やかなナイトクラブ、格式あるホテルから実験的なイベントスペースまで。そして彼は、なんとヘリコプターパイロットの訓練を受けたこともあります。フランス、スイス、イギリス、ノルウェーと渡り歩き、ついに日本にたどり着いたマキシムのこれまでの旅は、まさに冒険の連続でした。

現在はその多彩な経験を活かし、フォーシーズンズホテル大阪の「バー・ボタ」チームを率いて、ゲストに忘れられない時間を提供しています。マキシムの目標は、「大阪で一番飲みに行きたいバー」としての地位を確立すること。そのために彼が大切にしているのは、フランスならではの「言葉にできない魅力(je ne sais quoi)」を表現すること。ドリンク、メニュー、音楽、サービス、ストーリーテリング……すべてを細部まで丁寧に整え、自然で心地よい流れを生み出しています。彼いわく「バーはまるでバレエのようなもの。すべてが綿密に振り付けされていながら、観客にはそれが自然で優雅に見える。そこに魔法があるのです」。

現在のポジションに就く前は、オスロ「Sommerro House」にてバー責任者として開業を主導。『Bartender’s Choice Awards』で「ベスト・ニュー・カクテルバー」を受賞し、さらに『50 Best Discovery』にも選出されるなど、高く評価されました。それ以前は、同じくオスロのKastelletでバーマネージャーとして活躍し、同様の栄誉を受けています。

さらにその前には、ジュネーヴ「AY.」、オスロ「Pakkhuset」や「*ISM」など、受賞歴のある革新的なバーにて様々な経験を積みました。特に、『世界のベストバー50』に選ばれた「HIMKOK」のオープニングメンバーとしては、蒸留技術やノルウェーの地元食材の活用など、クラフトカクテルの知見を深めました。細部への鋭いこだわりは、ロンドン「Pollen Street Social」やフランス・クールシュベル「La Saulire」といったミシュランレベルのファインダイニングで培ったものです。

また、ホスピタリティ業界での仕事の合間には、ノルウェーでヘリコプターオペレーションの運航業務に従事した経験もあります。実はバーテンダーの仕事に出会うまでは、パイロットを目指していた彼。すべてはサントロペで過ごしたある夏の偶然から始まりました。シーズン限定のバーで働いたことがきっかけで、バーテンディングの魅力に目覚めたのです。その後、冬のオフシーズンを利用してロンドンへ渡り、技術や知識を習得し、リヴィエラへと持ち帰るというループがスタート。以来、ミクソロジーを通じて文化を学び続けています。

そんな中で彼が最も喜びを感じるのは、ゲストの目に宿る輝きを見た瞬間。「驚き、静かな感動、心のつながり……バーテンダーには、ゲストの記憶に残る特別なひとときを共にできるチャンスがある。それ以上に素晴らしいことがあるでしょうか?」

豊富な経験を活かし、ゲスト一人ひとりにぴったりの一杯を提案するのも得意とするマキシム。「バーの仕事は、ゲストとの対話。言葉の裏側にある本当のニーズを読み取り、響く一杯を見つけること」と語ります。「バー・ボタでは、地域の文化や伝統にインスピレーションを受けたカクテルが多く、発見の要素も楽しめます」。

デザートワインの産地として名高い南フランスの美しい村で生まれ育ったマキシムにとって、日本は長年の夢だった場所。オフタイムには大阪の多様な食文化を探訪したり、自転車で街を巡ったり、郊外でハイキングしたりするのが楽しみ。工学を学んでいた経験を活かし、クラシックカーやバイクの修理も、情熱を注ぐ趣味のひとつです。